遠州流茶道月刊茶道誌「遠州」8月号。
8月号の表紙は江戸時代後期の本草学者の巻の牧野貞幹「鳥類写生図」から「セキレイ・ハジロセキレイ・セグロセキレイ」。
笠間藩4代目藩主であった牧野貞幹(さだとも)は藩主であった42才という若さで亡くなっています。『鳥類写生図』4巻と『草花写生』8巻を自身の写生で残しています。
セキレイは長い尾を上下に振る特徴があります。
遠州公のつくり出した茶室、書院を直に拝見する気持ちになる、その夢を少し実現させてくれるものが「茶室起こし絵図」です。本誌2021年2・3月号に谷直樹氏(前・大阪くらしの今昔館館長)の「大工頭・中井大和守と小堀遠江守」が掲載されました。中井家は当時名席として名高く、優れた書院・茶室の起こし絵図・文書が数万点現存しており、その保管を「大阪くらしの今昔館」が引き受け修復し、一般公開されたのが2020年、2021年の同館の企画展でした。
この企画展に出会った著者の松尾宗浩さんが、いち稽古者という目線でコラムを7月号から書いてくださいました。
想像をふくらませて楽しむ小さな起こし絵図は、縮尺、材の寸法を含め正確に写されていて、原本は発注者に、副本は中井家の残り、大阪に現存しています。起こし絵図から、その空間をお楽しみください。
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