遠州流茶道月刊茶道誌「遠州」8月号。
表紙はイラストレーション群馬直美さん、シリーズ「見つけた実、ときどき葉や花」。今月は『トウカエデ』です。
遠州流職方「向栄会」の会員で茶席茶会に和菓子を提供する「源太萬永堂」主人、源田恒房さんをお訪ねし、季節感あふれる茶の湯菓子の世界をのぞかせていただきました。
小学校の卒業文集には「将来の夢は和菓子屋さんになること」と書いたとのこと。小さなころから働く父親の背中を見ながら育ち、手を引かれて納品先に一緒に行き、茶道の先生方に可愛がられたといいます。
大学を卒業するとすぐに躊躇なく父親の職場に立ち、この道25年。週替わりで1種類の和菓子をつくっていき年間の和菓子の種類と順番は頭にはいって、なんといっても季節感を大事にする。「若葉楓」「水紋」といった季節感あふれる名前もとても大事にしているとのこと。(9月号・後編につづく)
小学3年生の男の子がALS(筋萎縮性側索硬化症)のお母さんの心の病を救ったおはなし。その病に応じた薬とは何かを考えさせられるおはなしです。「茶の湯の禅語」を広尾、香林院の金嶽和尚にご担当いただき8月号で200回となりました。香林院では緊急事態宣言を受け、解除後も「オンライン座禅会」が隔週で開催されています。お申し込みはこちら↓https://zazenkai6.peatix.com/view
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図1「薄水色蟹文様麻浴衣」。袖も前身ごろも完全に残っているが背の部分のみの描き起こし。一幅に一匹ずつおおきな蟹文様を糊で伏せて地を藍で染め、蟹を白上りとしてる。図2は江戸時代後期の「網に魚介文様浴衣」は浴衣の逸品としてよく知られる松坂屋京都染織参考館の蔵。
「新・文様のたのしみ 季節とともに」の第1回は平成26年2月号です。そこで樹下龍児氏は以下のように述べています。
春、夏、秋、冬の写りにこころを寄せながら、時候のあいさつを交わす。季節感の表現は日本文化の基本でもある。人びとと生活を共にする用具や、美術品として鑑賞されるさまざまな美術工芸品を飾る文様が、四季の風趣をとりわけ大切にしてきたことはいうまでもない。和風文様は穏やかさを特徴とすることもあって、ふだん目にしながらつい見過ごしがちだ。しかしそこには、わが国の歴史と同様の、長く深い成立史がある。故事来歴を述べながら、代表的な文様を採り上げつつ、意匠そのものに、その美のありかを探っていきたい。和の文様の手引きともなれば幸いである。
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