JR両国駅東口改札そのものが両国国技館かとみまがうようなつくりになっています。この東口を出て両国国技館の隣が江戸東京博物館です。
特別展 江戸ものづくり列伝~ニッポンの美は職人~ 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催年にあたりその幕開けにふさわしく日本が世界に誇る「ものづくり」をテーマにした特別展が江戸東京博物館で開催されています
<章構成>
第1章 伯爵が愛したニッポン 初来日 バルディコレクション
第2章 武士の都のものづくり
第3章 江戸の蒔絵師・羊遊斎と是真
第4章 鬼才の陶工・三浦乾也と隅田川のやきもの
第5章 府川一則 北斎の愛弟子が歩んだ金工の道
第6章 大正昭和に生きた江戸の技 小林礫斎のミニチュア工芸
第2章 武士の都のものづくり
将軍や大名とその家族の生活に必要な家具調度の作製に多くの御用職人が関わっていました。大名の刀剣や刀装具・武具を調進する工人、儀礼や暮らしに必要な調度品をつくる職人が腕を振るいました。都市江戸をつくり支えた職人たちの活動を表す諸資料や幕府御用職人が手掛けた名品を紹介しています。
紺糸素懸威五枚胴具足 天保15年(1844)江戸東京博物館蔵
武家では1月15日に行われる具足祝いを行い、小堀家では銘・雲鶴 勝の文字が入った茶碗が用いられたといいます(遠州流茶道 月刊茶道誌「遠州」3月号 宗家活動報告 令和二庚子歳「稽古昭今 点初め」にて会記および詳細を掲載しています)。
第3章 江戸の蒔絵師と羊遊斎と是真
江戸独自の趣味を作品に活かす職人が誕生し蒔絵では原羊遊斎と柴田是真が活躍しました。原羊遊斎は江戸琳派の創始者酒井抱一とのコラボレーションが有名で酒井抱一が下絵を描き原羊遊斎が蒔絵を施した作品が人気を博しました。
第6章 大正昭和に生きた江戸の技
小さいながらも贅を極めた精巧なミニチュア玩具の伝統を受け継ぎ最後の職人となった小林礫斎。
「炉縁と釜」もありました。釜は山口浄祐作。釜師が焼いた釜ということでしょう。箱書もついています。
ミュージアムショップも充実しています。江戸の古今東西を知ることのできる博物館です。
江戸東京博物館
東京都墨田区横綱1-4-1
電話03-3396-9974
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)土曜日は19:30まで
休館日:月曜日
※ただし2月24日は開館、2月25日は休館
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/