遠州流家元職方の源太萬永堂のお菓子をご紹介します。お菓子の表現は時に控え目ですが、召し上がる方それぞれにイメージがふくらみます。お菓子の世界をお楽しみください。
月うさぎ
旧暦8月15日は中秋の名月。望月で餅をつくのは縁起のよいうさぎです。今年は卯歳ですので、お月見のうさぎも例年とは異なる表現をしてみました。葛生地が黄色く染めた餡を透かして、氷餅がキラキラ光る、幻想的な月うさぎになりました。
被綿(きせわた)
9月9日の重陽の節句に被綿という習慣があります。前夜のうちに菊の花に真綿を被せて霜よけとし、朝、菊の香りと露とが移った真綿で体を拭くと、肌が美しくなり若返るという言い伝えがあるそうです。こなし製のふっくらとした菊に、細かいそぼろで白い綿をふんわり被せました。
茶の湯菓子処 源太萬永堂
東京都新宿区百人町2-14-3 03-3368-0826
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