茶道に興味がある方
これから茶道を始めたい方におすすめの「本」
「なぜ?」がわかると、お茶はもっと美味しくなる。
なぜ茶碗を回すのか。どうして最初にお菓子をいただくのか。床の間や道具を拝見するのはなぜか・・・。茶の湯の作法やしつらいにはすべて理由があり、先達の美意識が凝縮されている。そんな疑問に宗実家元がわかり易くお答えしてます。
NHK出版
第一章 茶の湯の不思議 PART 1
- お茶はなぜ「一服」なのか
- 薬からギャンブルになったお茶
- 茶の湯の誕生
- 中国で消え、日本で残った抹茶
- 濃茶と薄茶はどう違う
- 「抹茶は苦い」は本当か~茶銘の秘密
- いただく前に茶碗を回すのはなぜ
- 同じ茶碗で回し呑む濃茶の不思議
第二章 創意工夫の歴史 PART 2
- 「わび茶の祖」村田珠光
- 禅の精神に「和の心」を加えた武野紹鴎
- 「わび・さびの究極」を追求した千利休
- 「破格」の茶人・古田織部
- 「綺麗さび」の小堀遠州
- 千宗旦と流儀の誕生
第三章 茶の湯の不思議 PART 3
- 非日常空間としての茶室
- 四畳半で分かれる小間と広間
- 小さな「躙口(にじりぐち)」の秘密
- 仏界への入口「露地」
- 通行止めを意味する「関守石」
- 「手水鉢」で手を清めるのはなぜ
- 床の間が表すのは、茶席のコンセプト
- 茶席で扇子を使うのはなせ
- 茶花と生け花はどう違う
- 帛紗をつけるのは右か、左か
- 道具を清め、心を清める「点前」
- 禅の修行から誕生した「空手水」「茶筅通し」
- 本来は会席、今は懐石?
- 道具を拝見すのはなせ
第四章 もてなしの美学 PART 4
- 茶の湯とは「もてなしの心」
- 道具を取り合わせる楽しみ
- 掛物と花入
- 釜と香合
- 茶入と茶器
- 茶碗
- 茶杓
- 棚と水指
- 「好み」の道具、道具の「見立て」とは
- 会記とは
第五章 茶席の心得Q&A PART 5
- 日本のフォーマルを楽しむ
- 茶事と茶会はどう違う
- 案内状をいただいたら
- 扇子、懐紙、出し帛紗は必需品
- 茶席の装いとTPO
- 露地を歩いて心を清めて、手水鉢で手と口を清める
- 席入したら小間は膝行、広間は立って
- 茶室の上座と下座とは
- 正客、お詰の役割は
- 「たたみの縁は踏まない」が和室の基本
- 正座と密のお辞儀
- 茶事の会席料理の流れとは
- 会席・点心の美しいいただき方
- お菓子の美しいいただき方
- お茶のいただき方
- 「今一服」とすすめられたら
- 「手取りまして拝見」
- 茶席のバッドマナー
- 流儀の違う茶会に招かれたら
第六章 季節の演出と道具を楽しむ PART 6
- 茶事いろいろ
- 春は霞
- 夏は青葉がくれの郭公
- 秋はいとゞ淋しさまさる夕べの空
- 冬は雪の暁
- 会席と菓子
- 茶箱と立礼
- 総合芸術としての茶の湯
第七章 茶の湯の心 PART 7
- 和敬清寂
- 稽古照今
- 「綺麗さび」とは~遠州の遺訓にみる茶の湯の心
- 伝えたい感謝の心、三つの挨拶
- 六歳の6月6日~稽古を始めるには